教育無償化はどうなる?「人生100年時代」「人づくり革命」をざっくりと解説

   

こんにちは!ノリ(@halo_transcend)です。

去年、大学無償化についての記事を書きましたが、あれから様々な新しい情報が出てきています。

大学無償化だけを焦点にしてお話してもいいのですが、どうやら「他の教育の話とも密接なつながりがある」ということで、今回新しく記事を書き直すことにしました。

きっかけとなったのはこちら

こちらは首相官邸から出ている情報です。

インターネットによって数えきれないほど多くの情報に身を置くことになった私たちは快適であるとともに、デメリットもあります。

それは伝言ゲームのようにどんどん情報が変わっていってしまうこと。

噂話のように話がゆがんで広まってしまってはせっかくのインターネットで悪い影響が出るだけになってしまいます。

そこであなたを含むインターネットを利用する人に提案しているのが、「なるべく1次情報」を入手するということです。

1次情報とは、伝言ゲームの一番最初にあたる情報です。

今回の場合、首相官邸が出した情報が1次情報、新聞社やテレビ番組が出した情報が2次情報、それを見てブロガーやコラムニストが書いた記事が3次情報、さらにそれを見たTwitter利用者がしたコメントが4次情報、それを見た人がする日常会話が5次情報……というように、どんどん情報の信頼性が失われていきます。

もちろん、大切なのは1次情報である首相官邸が出した情報です。

ですが、「日常会話をする」「ちょっと気になる」程度の私は、今まで見向きもしませんでしたし、9回目のまとめである今回、やっと見ました。

もしかしたら、あなたもそんな感じかもしれません。

 

前置きが長くなりました。

ということで、今回は「自分が理解を深めるため」と「この記事を読んだ人が1次情報に触れるきっかけ」とするために、ざっくりと解説していきます!

 

人づくり革命とは

なんでそんな名前なの?

以前の記事でも物騒だと言っていましたが、私の意見はまだ変わっていません!「人づくり革命」とな。

要するに、「誰もが安心、活躍できる社会」ということです。

「人生100年時代構想」は会議の名前で、政策の名前が「人づくり革命」になるんだと思います。

我が国は、健康寿命が世界一の長寿社会を迎えており、今後の更なる健康寿命の延伸も期待される。こうした人生 100 年時代には、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくる必要があり、その重要な鍵を握るのが「人づくり革命」、人材への投資である。 (人づくり革命基本構想案より引用)

本当になんで「人づくり革命」なんでしょうね……。

「働き方改革」で「改革」という言葉を使っているために「革命」にしたのでしょうか。うーん。

 

何をするの?

「人づくり革命」は大きく分けて8つの目的があります。

それは、以下の通りです。

  1. 幼児教育の無償化
  2. 待機児童問題の解消
  3. 低所得世帯に向けた大学など高等教育の無償化
  4. 介護離職の解消
  5. 低所得世帯に向けた私立高校授業料実質無償化
  6. 学びなおし(リカレント教育)の推進
  7. 大学改革
  8. 高齢者が働く場の提供

これを見ると、幼児、高校生、大学生、子どもがいる親、高齢者など、多様な世代に向けて政策を行っていく方針だということがわかるかと思います。

子どもがいない労働者世代が含まれていませんが、これはリカレント教育のところに入る他、「働き方改革」で重点的に変えていくということなんだと思います。

 

大体目的がわかったところで、それぞれ具体的な政策について紹介しつつ、コメントしていきたいと思います。

自分が興味があるところだけ読んでいただいて構いませんので、ゆるくいきましょう!

 

幼児教育の無償化

認可外保育施設の無償化はどうなる?

保育の必要があって、認可保育所や認定こども園を利用できていない人を対象に、認可外保育施設が無償になります。

指導監督基準に満たない認可外施設も5年間の猶予の間は無償のようです。

無償といっても、公平性の観点から、認可保育所の月額保険料の全国平均額になるようです。

実施は2019年10月に全面実施らしいです。ですが、「目指す」とあるように、これは変わる可能性がゼロではありません。

認可、認可外を問わず、3歳から5歳までの全ての子供及び0歳から2歳までの住民税非課税世帯の子供について、2019 年 10 月からの全面的な無償化措置の実施を目指す。(人づくり革命基本構想案より引用)

 

認可施設への移行の促進

認可外から認可施設への移行が促進されます。

政府が具体的に何をするかはまだ決まっていません。

 

放課後子ども総合プランって?

2023年末までに、約30万人分の放課後児童クラブの受け皿拡大に向けたプランを夏に決めるみたいです。

 

高等教育の無償化

無償化の範囲は?

世帯年収270万円以下の住民税非課税世帯の子供については、学費が

国立大学→無償化

公立大学→国立大学を上限に無償化

私立大学→国立大学+(国立大学ー私立大学)x0.5

が支給されます。

 

1年生の入学金については、

国立大学→無償化

公立大学→国立大学を上限に無償化

私立大学→私立大学の入学金の平均を上限に無償化

となります。

4年制大学に限らず、短期大学、高等専門学校、専門学校も同じ措置になります。

 

給付型奨学金はどうなる?

給付型奨学金も、同じように世帯年収が270万円未満の子供が対象になっています。

給付は授業料や娯楽費に対してではなく、主に下宿生の負担が大きくならないように自宅通学の人との差を埋めるように生活費を支給するそうです。

加えて、複数校受験する場合に結構お金がかかる受験料も支給されるみたいです。

 

ぎりぎり年収270万円未満の世帯はどうなるの?

これらの政策は住民税非課税世帯に限っていましたが、そうするとぎりぎりの人は世帯収入を大きくするよりも、270万円未満におさえて給付を受ける方がお得になってしまいます。

その谷を埋めるために、

世帯年収300万円未満→非課税世帯の66%(3分の2)を支給

世帯年収380万円未満→非課税世帯の33%(3分の1)を支給

となります。

また、在学中に収入が急変した場合は、新たに基準を満たす場合は支給の対象となるみたいです。

これは良いことですね!

さらに、これら以上の中間所得世帯に向けた政策も検討していくようです。

 

成績は関係ある?

高校の成績だけで判断するということはありません。

レポートの提出や面談により学習意欲を確認するようです。

これは大事ですね。成績が良くても学ぶ気がない人が大学行っても税金の無駄遣いですから。

また、進学後の成績については、よほど悪い場合でなければ大丈夫みたいです。

例えば、大学では1年間の必要単位の7割を取得していること、GPA(平均成績)などを用いた客観的な指標によって成績が上位7割に入っている場合は大丈夫です。

さらに、成績がそれより悪い場合でも、特別な事情が認められれば支給は続けられるみたいです。

加えて、休学した場合も復学すれば一旦休止した支給を再び受けることが可能です。

 

どの大学が無償になる?

支援措置の対象となる大学等は、急速に変わりゆく社会で活躍できる人材を育成するため、それぞれの特色や強み、社会のニーズ、産業界のニーズも踏まえ、学問追究と実践的教育のバランスが取れている大学等とする。(人づくり革命基本構想案より引用)

これも、よほどひどい大学でなければ無償化の対象になります。

具体的には、次の大学改革の項目でお話します。

 

大学改革

各大学の役割はどうなる?

国立大学は機能別支援にのっとって、各大学の具体的な方向性を明らかにします。

私立大学も、

  • 世界をけん引する人材(起業家、役員候補など?)
  • 高度な教養と専門性を備えた人材(研究員、教員など?)
  • 高い実務能力を備えた人材(専門職、技術者など?)

の3つの観点から役割・機能を明確にするようです。

かっこ書きは私が勝手にイメージする将来像です。

各大学の役割が明確になれば、現在の偏差値至上主義的な価値観がなくなるのでうれしいですね!

私たちは決して偏差値の高い大学に行きたいわけではなく、自分の学びたいことを学びに行くのです。

 

大学教員はどう変わる?

大学教員は今まで大学でしか働いたことのない人がほとんどでしたが、これからは大学の外でも働いたことがある人を積極的に大学運営に関わらせていくようです。

これも大事だと思います。多くの教授やキャリアセンターのスタッフは実務経験がありません。

そのため、学生が就職をする際にあまり参考にならないことも少なくないのです。

外で働いたことのある教員なら少しは安心して任せられるのかもしれませんね。

 

高専、専門学校は?

実践的・創造的技術者を養成することを目的とする高等専門学校の高度化等を進めるとともに、大学・専門学校における専門教育プログラムの開発、専門職大学の開設により、実践的な職業教育を進める。(人づくり革命基本構想案より引用)

専門職大学というのがよくわかりませんが、先ほどお話した3つの観点のうちの一つだと思います。

2019年4月開校を目指して申請している専門職大学が既にいくつかあるようです。

どうやら専門職としての技術を学びながら、大学の「学士」も取得できるといういいとこどりの学校になります。

リンクを貼っておきますので、チェックしてみてはいかがでしょうか!

結構楽しそうです。

 

リカレント教育

リカレント教育については過去に記事を書きました。

基本的に、学びなおしは個人が自由にやればいいことであり、企業や政府はあくまでもそれをサポートすればいいと私は思っています。

中途採用の拡大や、オンラインでの民間学習サービスなど、学び続ける人にとっては嬉しいことばかりです。

しかし、形だけになってしまっては元も子もありません。

講座で受け身的に教わるだけでなく、自ら講座を開いたり、積極的にコミュニティを作ったりすることが大事だと思います。

 

高齢者雇用の促進

意欲ある高齢者に働く場を準備することは、働きたいと考える高齢者の希望をかなえるためにも、人口減少の中で潜在成長力を引き上げるためにも、官民挙げて取り組まなければならない国家的課題である。実際、高齢者の身体年齢は若くなっており知的能力も高く、65 歳以上を一律に「高齢者」と見るのは、もはや現実的ではない。年齢による画一的な考え方を見直し、全ての世代の人々が希望に応じて意欲・能力を活かして活躍できるエイジフリー
社会を目指す。(人づくり革命基本構想案より引用)

おっしゃる通りです。ただそれが実際できるのかが問題ですよね。口だけなら何とでも言えてしまいます!

年齢差別がなくなっていくのはとても良いことだと思います。

 

まとめ

人生100年時代、人づくり革命とキャッチーな名前がついていますが、具体的には「誰でも活躍できる社会にしよう」ということです。

ただし、「誰でも」と言っても、そこに当てはまる人は地球に住む人々全てでなければ、日本人全員でもありません。

そもそも活躍が何を指すのかも曖昧ですし、難しいところも多くあります。

それでも、こうした抜本的な改革は企業よりスピード感がなくなりがちな政府にこそ必要なものであり、重要なことだと思います。

果たして消費税増税が吉と出るか凶と出るか。

教育に目を付けた点は素晴らしいと思います。時間はかかりますが、上手くいけばその効果は絶大です。

このブログもどちらかというと娯楽より教育に近いようなことをやっていきたいなと思っています。

楽しんで学ぶことができれば、一石二鳥。

「ノリトラス」は誰もが楽しんで学びあえる世界の実現を目指します。

 

「口だけにならないようにですね」

 

日々の生活によりよいを

ノリ

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