キャリア形成についての考え方。プランドハプンスタンス理論とキャリアアンカー理論

      2017/09/10

こんにちは!ノリです。

人生楽しんでいますか!!

と聞かれても元気よく「おうよ!」と返せる人は少数だと思います。

社会人ならば生活の中で最重要なことのひとつである仕事。この仕事について悩む人は毎年数多くいると思います。

最近では働き方改革が意欲を持って行われていますが、仕事に不安を抱いたり、悲惨なニュースも耳に入ります。

また、学生や生徒でも生き方について悩んだり、不安になったりということは誰にでもあります。

年齢身分関係なく、生きていくうちに自分を見失ったり、手段が目的化してしまったり、行き当たりばったり生きている方もいらっしゃると思います。

今回はそんな行き当たりばったりでいたい人は安心するような考え方、逆にそんな生き方をしたくない人に取り入れてほしい考え方の2つをご紹介します。

 

キャリアについて

突然ですが、あなたは「キャリア」という言葉をご存知でしょうか。

携帯会社や伝染病患者、荷台、高級官僚という意味もありますが、他にも意味がありますよね。

そう、「経歴、職業」といった意味の「キャリア」です。

これは今回の記事に深く関わるのでまず先にその話をさせてください。

 

キャリアの語源と意味

キャリアの語源は、ラテン語の「車道」です。もともとは車輪の跡の轍(わだち)を意味する言葉でした。

それが英語になって人がたどる行路=経歴なども意味するようになりました。

そして、今日で用いられる職業や仕事、出世や成功を表すキャリアも次第に使われるようになりました。

この経歴と職業と区別するために、前者は「人生キャリア」、後者は「職業キャリア」と呼ぶこともあります。

私がこの記事で用いるのは「人生キャリア」の意味です。以下は「キャリア」とだけ表現します。

 

キャリアを形成するということ

人生を長い道のりにたとえると、今まで通ってきた道がキャリアになります。

そのキャリアを形成するということは、自分の道をつくるということです。

これは今まで通った道を振り返るのもそうですし、これからの道を計画したり、目の前にある分かれ道を選んだりということも含まれます。

過去を生かし、未来を見据え、今を生きるをモットーにしています。一番大事なのはもちろん「今」ですが、過去も未来もないがしろにしてはいけません。

しかし、キャリアを形成するための考え方にはふたつあります。

これからその考え方をひとつずつご紹介します!

 

プランドハプンスタンス理論

まず一つ目の考え方はプランドハプンスタンス理論という考え方です。なにやら難しそうな文字が並んでいますが、日本語にすると「計画的偶発性理論」となります。余計にわかりづらい!!

この考え方はスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が1999年に提案して、静かに話題になっています。

どういうものかというと、3つの主旨からなります。

 

個人のキャリアは完全に計画することが不可能

これはいわれてみれば納得できると思います。

自分の生き方というのは計画によって完全に決まるわけではありません。

たとえば、今から勉強を1時間やろうと思っても、途中で体調が悪くなったり、用事ができたりするかもしれません。

それが1ヵ月後や1年後ならなおさら完全にこなすことは不可能になります。

クランボルツが言うに、個人のキャリアは予期しない偶然の出来事が全体の8割らしいです。

確かにこれはそうかもしれません。人との出会いもモノやコトとの出会いも必然ではなく、偶然のような気がします。

私は運命論的な考えがあまり好きではないのでこの考え方には賛成です。8割はちょっと言いすぎかなという気もしますが。

 

偶然の出来事に集中することでチャンスをつかみ取ることができる

8割が偶然の出来事だと仮に考えるなら、残りの2割の計画した出来事について全力を尽くすのはもったいないという話になってきます。

だから、8割の偶然に集中する必要があるのです。

日常生活を過ごす上で、機会(チャンス)はいくらでも転がっています。しかし、私たちの多くはその機会を上手に生かすことができずにいます。

そこで、その機会を計画されたものとして扱うことが大切なのです。それが計画的偶発性(プランドハプンスタンス)です。

クランボルツはその機会をつかみ取るために5つの力を重要視しています。それは、

  • 好奇心:チャンスを探すこと
  • 持続性:失敗しても続けること
  • 楽観性:チャンスをポジティブに考えること
  • 柔軟性:信念、態度、行動などを変えること
  • リスク・テイキング:結果が不確実でも行動すること

の5つです。なんだか自己啓発みたいですね。これが実践できるなら他のビジネス書は読む必要がないと思います。

 

ここまでのまとめ

プランドハプンスタンス理論は、人生には偶然の出来事でいっぱいだと捉え、いかにその偶然を生かすかが重要になるという理論でした。

この考えで大切なのは、「正解を選ぼうとするのではなく、選んだ道を正解にしていく」という部分です。

完璧な正解なんてどこにもありません。進撃の巨人のリヴァイ兵長に言わせてみれば、「まぁせいぜい…悔いが残らない方を自分で選べ」ということです。

結果なんて誰にもわかりません。未来は完全に予知できるものではないのです。だから未来について考えないというのではなく、今この瞬間に最善を尽くし続けるということが大事なんだと思います。

もちろんそれが実際に最善かどうかは問題ありません。自分が選んだ道こそが正解と思えばいいのですから。

 

キャリアアンカー理論

イカリのイメージ

なんだかいい感じに記事が終わってしまいそうでしたが、当然プランドハプンスタンス理論も完璧ではありません。

そもそも8割が偶然なんて丸投げに聞こえますし、責任は全て自分が取れと言っているみたいで大変ですよね。

それに、「今だけに集中するよりは未来を見据えるに重きを置きたい」と思う人もいると思います。

そんな人に参考になるのが、「キャリアアンカー理論」です。

この考え方は、アメリカの心理学者エドガー・シャインによって提唱されたものです。

さっそく中身について説明していきます!

 

錨(イカリ)のように安定させる

アンカーとは、船を固定させるときに使うイカリのことです。つまり、キャリアアンカーとは自分の生き方を安定される軸のようなものです。

プランドハプンスタンス理論では柔軟性が重要視されていましたが、私はどうにも納得できませんでした。なぜかというと、行き過ぎた柔軟性は自分の信念まで曲げてしまうからです。

生物の進化において適応というのはとても大切で、人間も地球環境に適応しているからこそ繁栄しているわけですが、今の環境に適応しすぎていると、新しい環境になじめません。

多くの生き物はそうやって繁栄と絶滅をしてきました。そのとき生き残った新しい種は、もともと突然変異のようなものだったのです。柔軟性がなくて、適応できていなかったのが、新しい環境になり、今度は適応できるようになったとということです。

自分の軸もあまりころころ変えるのはよくないと思います。少しくらい今の時代に適応できてない方がむしろ将来うまくいくことだってあります。

そういう意味で、自分の軸(信念)をイカリのように安定させることは大事です。

 

仕事の価値基準

自分が仕事を選ぶとき、軸に合った企業を選ぶ(または起業)することが望ましいとされています。

しかし、自分の軸といっても簡単にはわからないという人も多いかと思います。そこで、キャリアアンカー理論では8つの軸を紹介しています。

  • 自由:制限や規則に縛られず、自分の裁量でできることを望むタイプ
  • 創造性:自らのアイデアで新しく生み出すことが重要だと思うタイプ
  • 専門能力:特定の分野での専門性やスキルが高まることを優先するタイプ
  • 保障・安定:生活の保障、安定を第一とするタイプ
  • 管理能力:責任ある役割を望み、分野にかかわらず様々な経験を求めるタイプ
  • 奉仕・貢献:人の役に立っているという感覚を大事にするタイプ
  • 純粋な挑戦:新しいことに挑戦し続けることに重きを置くタイプ
  • ライフスタイル:仕事とその他とのバランスを保てるのを重要視するタイプ

以上の8タイプになります。なんだか似たようなのもありますね。あと、保障・安定とかライフスタイルはほとんど全ての人が大事だと思っていると思いますがどうなのでしょうか。

 

自己分析の必要性

シャインはこのキャリアアンカーを自分としてわかるようになるには、相当な年月と経験が必要だと言っています。

なので、新卒や経験の浅い人の場合は「ライフアンカー(人生のより所)」が大切になるのです。

これがいわゆる自己分析ってやつですね。

孫子も「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」と言っていますし、仕事に限らず自分を知ることは大事だと思います。

 

ここまでのまとめ

キャリアアンカー理論は自分の軸に沿って計画的に生きていこうとする考え方です。その自分の軸というのは8タイプあって、簡単にわかるものではないですが、自分を知ろうとすることが大事だという話でした。

大切なのはやはり、「自分を知ること」にあります。

自分がどういうものが好きで、何が嫌いで、どういうのなら良くて、ましなのか考えていくことで自分というものがわかってきます。

日ごろからやっている人なら問題ないですが、そうでない人は毎日少しずつでもいいですから、自分と話す時間をつくるといいかもしれませんね。

私にとってはこのブログを書いている時間も自分との対話だと思っています。

 

まとめ

キャリア形成、生き方において重要な考え方である「プランドハプンスタンス理論」と、「キャリアアンカー理論」をご紹介しました。

この二つの考え方に優劣はなく、どちらも長所、短所があります。それぞれ使い分けていくことが大事だと思って、ひとつの記事でまとめてお話しました。

これから(今)の人生を考えるとき、頭の片隅にでも置いてもらえてば幸いです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

日々の生活によりよいを

ノリ

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