心理学って誤解されすぎだと思う。心理学とは何かを心理学部生の私がはっきりさせる!

      2018/06/08

あなたは「心理学」という学問についてどのようなイメージを抱いていますか?

ひょっとしてこのようなものではありませんか。

  • 人の心が読める
  • カウンセラーになる人が学ぶ
  • 精神分析ができるようになる
  • 人を占うことができる
  • なんだかよくわからない怪しい学問

ひとつでも当てはまるものがある人は心理学を大きく誤解しています!!なぜなら

上に書いてあることはすべて間違っているからです!

心理学を学べば「心が読める」ようになるわけではありません。そんなことができるなら世の中のトップに立つのは心理学者でしょう(笑)

「カウンセラー」にはならない人、できない人だっています。手法もさまざまですし、一概に言えません。

「精神分析」なら尚更、限られた一部の人しかできません。

「人を占うことができる」のは占い師の仕事であり、心理学ではありません。似たようなものに、精神分析の中で夢解釈がありますが、それは占いとは全く異なるものです。

そして、なんだかよくわからない怪しい学問ではありません(泣)

このような誤解を解くために現役心理学部生の私が、ざっくり心理学とは何かについて紹介していきます。それではさっそくみていきましょう。

 

心理学とは

心の科学

心理学とは,「心の科学」です。ここで言う「心」とは、人間の体の中にあって、広く精神活動をつかさどるもととなると考えられるもの(スーパー大辞林3.0より)のことです。そしてさらに、その中でも感情や、意思の部分ではなく、知力・思考力などに重きを置いています。

近年は感情や意思に関する研究も進んでいますが、もともとは現在の脳科学のようなものに近かったです。

そして「科学」とは科学的方法をとるということです。具体的には、新しい法則やルールを発見したり、日常に起こる現象を検討したり、過去の法則の正当性についての検証をすることです。

 

psychologyとは?

心理学の英訳である「psychology」は、心理学という言葉より前からありました。なぜかというと、心理学は西洋を中心にして発展してきた歴史があるからです。

psychologyはサイコロジーと一般的に発音しますが、もとは「pshtche(プシュケ)」と呼ばれる古代ギリシャ語からきています。だからプシュコロジーと発音しても間違いではないような気がしますが、それはまた別の話。

このプシュケというのが何かというと、「呼吸」という意味です。

古代ギリシャでは、死んだ人は口や傷口から息を吐くように霊魂が抜け出して亡霊になると考えられていました。そして、呼吸をしていることが生きていることの象徴であり、呼吸をしないということが死でした。

そこから転じて、「心」や、「魂」といった意味合いも含んでいます。

 

心理学の歴史

このプシュケは、ソクラテスはじめ、哲学家によって思索されてきましたが、その後長らく、キリスト教の支配により、学問の発展はしばらく止まりました。

再び心について議論されるようになってきたのは、近世、ルネサンスの後です。

しかし、心理学は、物理学や天文学などの自然科学とは違って、客観的なものさしがありません。

たとえばメートルであったり、グラムであったりです。今の気分を表す単位なんてありませんよね?80元気とか、300悲しみなんて言葉はありません。

だから心理学には、心をものさしではかる(定量化といいます)するために苦難の道のりがありました。

哲学は科学とはみなされていないのです。占いもそうです。

当時、自分の心を知るためには、自分で主観的に考える(内観)しかなかったのです。

それが、19世紀になって生理学が発展したことでこれと融合、はじめて心理学実験室が誕生します。

そこから機能主義や行動主義、認知革命など色々あって、現在の心理学の分野になりました。

これらの話はちょっとややこしいので別の機会にします。

次は現代の心理学の分野についてみていきます。

 

心理学の分野(基礎心理学)

心理学の分野は大きく分けて「基礎心理学」と「応用心理学」のふたつがあります。

これは「どちらが偉い」とかそういう話では全くなくて、基礎心理学が発見した研究成果を、応用心理学で使っていくという話です。

基礎心理学は、応用心理学よりも日常生活で実感しにくい部分がありますが、応用心理学があるのは基礎心理学のおかげでもあります。

 

認知心理学

脳が世界をどのように認識(認知)しているかを研究するのが認知心理学です。

「効果的に記憶をするには?」ですとか、「うっかりミスをなくすには?」などについて実験的に研究をしています。

何かを推測したり、直感に従うという人間特有であろう行動についても見ています。

 

感覚心理学

人の心について研究するのが心理学ですが、感覚についても研究しているのが感覚心理学です。

たとえば手の感触や、熱さ、寒さ、などは感情というよりは、感覚です。

感覚ということは、何か(刺激)を受け取る仕組みがあります。

その仕組みを明らかにしていくのも感覚心理学の内容のひとつです。

 

生理心理学

神経やホルモンなどといった脳やその他の働きについて研究するのが生理心理学です。

「人の心はどこにあるの?」というのはなかなか難しいテーマですが、少なくとも脳を含めた身体が大きく影響していることは確かです。

脳波を計ったり唾液を採取したり、脳科学的な部分も多い学問です。

心は数字にできないという話をしましたが、実際にホルモンや脳波の量を計るというのは、心理学において非常に重要なことだと思います。

 

心理学の分野(応用心理学)

続いては応用心理学の分野について紹介していきます。

応用心理学とは、基礎心理学の知見を活用して、より日常と結びついた研究を行います。

近年では基礎心理学と応用心理学の境界が曖昧になってきているので、あまり分ける意味もないと言えばないのですが、「分野」と表現した以上はそれぞれ簡単に分けて説明したいと思います。

 

社会心理学

テレビやインターネットなどで「つり橋効果」や「集団極性化」というような用語を耳にしたことはありませんか?実はこれらは社会心理学の専門用語なのです。社会心理学では「人と人とのコミュニケーション」を軸に、1対1の関係から、組織やグループ、集団、文化まで取り扱います。社会心理学の「社会」とは、他者の存在を前提としたという意味です。

私たちは、自分以外の人とのかかわりの中で暮らしています。

そこで、多かれ少なかれ他の人の影響を受け、また他の人へ影響を与えています。社会心理学では自分について特に、「他の人から見た自分」について研究しています。

様々なところで見聞きする分、誤解をしている人も多く大変です。

この本のような実験もあるにはありますが昔の話です……。

 

 

発達心理学

発達心理学とは、人生におけるさまざまな能力の発達について扱っています。ここでの「発達」とは、時間経過にともなって起こるある人の正常な変化のことです。たとえば、去年より身長が伸びたとか、さっきまでと意見が変わったなどです。

この発達は、生まれてすぐの赤ちゃん、いや、生まれる前の胎児期から、生涯を終えるまで起こっています。

「どうして赤ちゃんは言葉を話せるようになるの?」といった話題から「どうして赤ちゃんはかわいいの?」といった素朴な疑問まで、発達に関するさまざまな疑問について研究をしています。

 

教育心理学

私たちがこの文字読むことができるのは、学校での教育のおかげだと思います。また、学校での友達付き合いや、空き時間の過ごし方が、今の自分の性格を形作っていると言うことができる人もいると思います。

教育心理学はそんな教育と、知能、人格形成との関連について研究をする分野です。前述の発達心理学と重なる部分も多く、幼児期から青年期にかけての教育の効果について学ぶことができます。

特に、評価や適応については、教職員(学校の先生)などの教育分野に大きく関係します。これからの教育を変えていくのは、教育心理学の研究かもしれません。

 

臨床心理学

最後になりますが、心理学を紹介する上で欠かせない分野があります。それが臨床心理学です。「臨床」とは現場と実践を重視するという意味です。要するに、カウンセリングなどをするはこの分野を学ぶ人たちです。

生きるうえで発生するさまざまな危機、たとえば学校に行きたくないという気持ちや、会社で思うように行かないなど、心の悩みについて実践を通じて研究していくのが臨床心理学です。また、精神疾患やうつ病などについて研究もします。

実践を伴うので、机上の空論で終わらせずに、どんどん外へ出てチャレンジしていく気持ちが求められます。

数年前に流行ったアドラーも臨床心理学に入ります。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。心理学に対する誤解が少しでも解け、さらに知りたいという気持ちになっていただけたら幸いです。

もちろん、今回紹介したものの他にも心理学の専門分野は数多くあります。

興味のある方は色々調べてみるといいかもしれません!

 

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