大学で心理学を学ぶメリット・デメリットを考える

心理学・マインド

こんにちは!心理学部卒のノリです。

今回は、大学で心理学を専攻するメリットとデメリットについてお話していこうと思います。

大学では様々な学問を学ぶことができる中で、なぜ心理学なのか、そこには大きな意味があります。

肩の力を抜いて、ゆるく読んでいただけたら幸いです。

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心理学の分類

心理学と一言で表現しても、その中身は様々な分野に分かれています。
まずは心理学の分類をしてみます。

心理学とは

まずは心理学とは何かということを確認しておきます。

心理学とは、「心を科学する」学問であり、おそらく大学で初めて学ぶことになるだろう学問です。

あなたが高校生であれば、それまで習っていたどの科目とも違うので、少し戸惑うかもしれません。

もし、心理学について「怪しい学問」とか、「人の心を読めるようになる」と思っているなら、この記事でその誤解を解いていただければと思います。

心理学は怪しくありませんし、人の心を読めるようになるのは誤解です。

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文系?理系?

心理学は、文系か理系かということですが、これは微妙なところです。

文系理系を分けると、人に関わるなら人文学の文系、自然に関わるなら自然科学の理系となっています。

心理学は、研究対象は人に関わる文系でありながら、研究方法の面では測定や統計の面を強く持つ理系でもあります。

実際に文系でも理系でも受験をすることができる大学は多いので、本当にどちらでも大丈夫です。

「文系だから無理」、「理系だからやめておこう」と諦める必要はありません。

心理学は元々哲学から派生したということもあり、図書館では心理学の本が哲学のところにあります。

そのため、心理学が人文学部の中に入っていることがあります。

人間科学部に入っていることもあります。人間科学はより学問の垣根を越えて「人間とは何か」を問う学問で、心理学を得意としている人間科学部もいくつかあります。

人文学に入るため文系寄りですが、やっていることは「心を科学する」という理系ですので、あまり気にしない方がいいです。

心理学を大学で学ぶメリット

自分のことがよくわかる

人の心について学ぶ心理学ですから、その対象には自分の心がもちろん入っています。

心理学を大学で学びたいと考えている人の中には、「自分についてもっと知りたい」と思う方がいます。

そのような方にとっては、「自分のことがよくわかる」というのは、他の学部ではあまりないメリットかもしれません。

あまり詳しくはお話できませんが、私自身が過去に体験した良いことや悪いことを「あの時はこういうことだったのか!」と理解できるのはとても嬉しいですし、より未来へと確かな一歩を踏み出すことができます。

他人のことがよくわかる

人の心が読めるわけではありません。ですが、人の心を推測したり、考察したりすることに関しては役に立ちます。

これも過去の他人の言動を理解できたり、振り返って考察したりということは楽しいです。

私は「なんであの時あの人はあんなこと言ったんだろう」とか、「あの人はあんなことしたんだろう」っていうもやもやがたいぶなくなりました。

人の心が読めるというのは、現在や未来ではなく、過去という意味では、あながち間違っていないのかもしれません。

差別・偏見が減る

私は心理学の中でも、より他人との関係を考える社会心理学を専攻しています。

そこで差別や偏見はなぜ生じるのか、どうして原因を決めてしまうのか(専門用語で帰属と言います)学ぶので、自分が持っている差別や偏見がまず減ります。

大学で学ぶことのひとつに「批判的思考」というものがありますが、これは教えられたことをただ鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのか?と自分で考えることです。

例えば、心理学を学んでいる人のほとんどが知っているのが、「血液型に性格なんてない」です。

A型の性格、B型の性格というのは、おしゃべりや話のきっかけにはいいかもしれませんが、あくまでジョークでしかないというのがおそらく心理学部生の中では周知の事実です。

今お話したのは社会心理学の話ですが、これは他の心理学領域でも同じです。

例えば、人間を発達段階的に見た発達心理学では、赤ちゃんや高齢者に対する偏見がなくなりました。

また、カウンセリングや心のケアを専門にする臨床心理学を学ぶことで障害者に対する理解を深めることもできますし、うつ病やアスペルガー症候群などについてよく知ることができたのもメリットだと思います。

このように、人に対する差別や偏見が減ることはメリットのひとつとして数えていいでしょう。

就職活動に有利

人について学ぶことが無駄になるはずがありません!

面接する人もされる人も人間です。

人の心について学ぶことで、面接で嘘偽りなく自分を表現できるようになります。

詳しくはこちらの記事で。

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心理学を大学で学ぶデメリット

統計が避けて通れない

心理学は科学ですので、統計の授業は必修です。

経済学ほどではありませんが、Σとか色々出てきます。

数字を見るだけで気絶しそうな人にはちょっと大変かもしれません。

しかし、心理学を学ぶなら統計から逃げられないので、数学が嫌いな人にとってはデメリットですね。

英語も避けて通れない

これは他の学問でも同じだとは思いますが、日本語だけではなく英語の論文を読むことも多いので、英語を見るだけで失神!という人はつらいと思います。

幸い現代では翻訳が進歩していますが、まだ学術論文の専門用語はきちんと翻訳できないことが多いので、あまり頼りにはなりません。

友達と協力して進めることも大事かなと思います。

私は英語がそれほど嫌いではなかったので大丈夫でしたが、これも人によってはデメリットだと思います。

説明がしづらい

心理学は高校までで学ばないといっても、巷には心理学「っぽい」本や情報がたくさんあります。

それらの知識を持っている人には、実際心理学で何をやっているかということを初心者以上に気を付けて話さないといけません。

これが骨が折れます。

説明する相手によって、持っている知識が様々なため、誰にでも同じように説明することができないのです。

言い回しが変になる

大学で学んだ専門用語がつい出てしまうということは、他の学問でもあると思いますが、人についての心理学は、その専門用語や心理学の言い回しが他と比べて頻繁に出てきてしまいます。

「仲の良い友人」のことをつい「親密な他者」って言ってしまったり、「態度」って言われた時に「感情?認知?行動?」と返してしまいます。

全員がこうなるわけではありませんが、なんか言い方変って言われる学生が多数です。

気にするなら意識してなおす必要がありますが、きちんと学んでいる証拠でもあるので、これはデメリットではないかもしれませんね。

まとめ

ここまで、心理学を大学で学ぶメリットとデメリットについてお話してきました。

心理学を学ぶ上で大切なのは、「柔軟な思考」です。

今まで自分がインターネットや本で手に入れた心理学の知識の大半を手放す覚悟が必要です。

それでも、私は今大学で心理学を学んでいてとても楽しいですし、心理学を選んで良かったと思っています。

ほぼ私の感想を書き連ねるだけになってしまいましたが、少しでも参考になればうれしいです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

日々の生活によりよいを

ノリ

コメント

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