こんにちは!ノリです。
突然ですが、あなたは普段物事をポジティブに考えることが多いですか?それともネガティブが多いですか?
ネガティブに考えてしまう人がダメで、ポジティブなのが絶対良い!なんてことはありません。
大事なのは、偏らず、バランスよく考えていくことです。今回はそのお藩氏をします。
ポジティブすぎる場合
ポジティブ人間Aさん(仮)
一般に、ポジティブに考えることはいいことだと考えられているかもしれませんが、ポジティブなのはいいことばかりではありません。
試しに、ポジティブすぎるAさんというのを考えてみます。
この人は、ポジティブを絵に描いたような人で、いつも明るくて、前向きです。
悩むことはほとんどなく、「なんとかなるよ」が口癖です。
ここまでで、あなたはAさんのことをなかなかいい人だなと思うかもしれません。
ですが、Aさんはポジティブすぎて、悪いことがあってもあまり反省しないということが多々あり、行き当たりばったりで行動しているように見えます。
それに、とりあえずポジティブに考えてしまうため、勘違いしやすく、よく「自分のことを好きなんじゃないか」とか、「自分のこと認めてくれてるんじゃないか」と考えています。
なんだか雲行きが怪しくなってきましたね。
さらに、不幸な目にあっている人を見かけると、「生きているんだから大丈夫」「過去に起きたことだから仕方ないよ」と声をかけて、悲しませています。
また、人の愚痴や悩みを聞けず、「なんとかなるよ」しか言いません。ネガティブな言葉を吐こうものなら、「こんな暗いこと言っちゃだめ!」と怒ってきます。
さすがにここまでの人はいないと願っていますが、このくらいで十分でしょう。
さて、Aさんの何がいけなかったのでしょうか?
ポジティブの落とし穴
いつもポジティブなAさんは、一見明るく、感じの良い人に見えますが、本当はネガティブな部分から目を背けているだけで、なんの解決にもなっていません。
実は、Aさんのような人は、あまり真剣に生きていないような印象を受け、軽く見られることもしばしばです。
つまり、過去も未来もない、あるのは現在だけなのです。これがいけません。
確かにそうかもしれません。「今、ここ」を意識することは生きていく上で非常に大切ですし、なくてはならない考え方です。
しかし、それは過去を生かせず、未来を見据えなくていいということではありません。
過去、未来あってこその今です。それらを意識しない現在は本当の現在じゃないって私は思っています。
だから現在しか見ないというのは変で、過去も未来も含めた現在を見るのが大事ではないでしょうか。
また、物事をなんでも都合よく解釈してしまうことは、より状況が悪くなったり、他人から嫌われてしまう可能性があります。
自分にとって良いことしか知ろうとしない、見ないというのは、ネガティブを避けて、抑えているだけにすぎません。
そんなことをしてもそのときはいいかもしれませんが、だんんだん押し込んだネガティブがどっと噴き出して、心身に異常をきたしてしまいます。
このように、ポジティブすぎるというのは、あまりいいことではないのです。
では反対に、ネガティブすぎる場合はどうでしょうか。
ネガティブすぎる場合
ネガティブ人間Bさん(仮)
Bさんは、Aさんとは違い、ネガティブです。
いつも、表情はかたいですが、なんとなくあわてている感じがします。それに、人をあまり信頼していない様子です。
口癖は「最悪」で、物事を重く受け取ってしまうことが多く、よく悩んでいます。
さて、ここまでのBさんの印象はいかがでしょうか。あまり良いとは言えませんよね。しかし、ここからが大事です。
Bさんは、不測の事態に備えます。リスクについてしっかり把握することを心がけていて、慎重に行動します。未来について適切な対処を取ることができます。
また、失敗しても、それを生かすことができます。反省して、次につなげることで、常に悪い結果を出さないように不安要素を取り除いていきます。
どうでしょう。Bさんについての印象が少しは変わったでしょうか。
ネガティブというのは行き過ぎればもちろんよくないことになりますが、そうでなければ良いこともたくさんあります。落とし穴がポジティブより目に付きやすいだけであって、どちらもいいところがあり、わるいところがあるのです。
あ、でもそれをいいととらえるか、わるいととらえるかはポジティブ、ネガティブで変わってきそうです。難しい話ですね。
ネガティブの落とし穴
ネガティブの落とし穴と言えばまず考えられるのが、現在の軽視です。
過去を反省したり、未来を見据えるのは立派ですが、肝心の現在に思考が向いていないため、どうしても慎重というか、臆病になってしまいがちです。
ポジティブなAさんからしてみると、「済んだことをいつまでも気にして、起きてないことでずっと悩んでいる人」です。
これでは、今を安心して生きることができませんよね。多くの人がネガティブを嫌うのはそのせいです。
また、何事も疑ってかかるので、人から信頼を得ることが難しく、孤立してしまうことも難点です。
信頼というのは実際はどうであるかはともかく、「信じて」それを「頼る」ということですから、「実際どうなのか」を予測し続けることは自分も他人も疲れてしまいます。
フィクションでもなければ、人間の性格というのは常に変わっていきます。それなのに、いつまでも過去のデータから未来を予測することにとらわれていて、今が見れていないないなら、本末転倒でしょう。
だからネガティブすぎてもよくないのです。臆病で、何もしないという選択を取り続けたら生きていけませんからね。
ポジティブとネガティブを組み合わせる
そこで、ポジティブとネガティブのいいとこどりをしてみましょう。
ポジティブは、行き過ぎれば無謀になりますが、ちょうどよければ自信という燃料になります。
ネガティブも、行き過ぎれば臆病ですが、ちょうどよければ勇気という活力になります。
どうバランスをとるかが悩みどころですが、基本的には自分がポジティブだと思う人は、ネガティブを意識してみる、ネガティブだと思う人はポジティブを意識してみるというのが正解です。
「どっちでもないよ」または「どっちもであるよ」と思う人は、今のまま、両方を使いこなすといいでしょう。
詳しいことはまた別の記事でお話したいと思います。
まとめ
ポジティブだから良い、ネガティブだから悪いというものではなく、どちらもバランスよく取り入れていけば、毎日をよりよく生きることができます。
それは、このブログの基本的な考え方である中庸にもつながることです。
ポジティブもネガティブも、いいとこどりをしてつらくても楽しい人生を送っていきましょう!
日々の生活によりよいを
ノリ
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