日本に蔓延する「年齢差別」という病

      2018/06/09

こんにちは!ノリ(@halo_transcend)です。

今回は、「年齢差別」についてお話していきたいと思います。

こういう話ができるのもインターネットが発達して、誰もが自由に情報を発信できるようになったおかげです。

しかし、こういった話は明るくないですから、正直なところ、あまりしたくないというのもあります。悲しい情報の方が広まりやすいということもありますし。

ですが、この「年齢差別」という話は、年齢を数える以上、全ての人に当てはまる話になります。

さっそく見ていきましょう!

 

年齢差別とは

年齢差別とは、「エイジズム」と呼ばれることもあり、その意味は文字通り「年齢による差別」です。

例としては、

  • 就職での年齢制限
  • お年寄りが自分の年齢を理由に差別してしまう
  • 部活の先輩後輩の差別

などがあります。

この記事を見ているあなたも一度はこのような場面に遭遇したことがあると思います。

ひとつずづ、詳しくお話していきます。

 

労働場面での年齢差別

年齢差別と聞いて、まず私が思いついたのは「労働」についての差別です。

最近は「働き方改革」なるものをやっていますが、そこにはあまり年齢差別の話は出てきません。

しかし、これは非常に大きな問題だと思っています。

なぜかというと、1966年に制定された雇用対策法には、こんなことが書かれているからです。

事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められる場合(以下の場合)を除き、労働者の募集及び採用について、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

外部リンク:雇用対策法 – e-Gov法令検索

上記からもわかる通り、法律で定められています。

私は専門家ではないのでよくわかりませんが、ほとんどの国民は専門家ではないのですから、きちんと素人にもわかるようにしてほしいですね。

次に、具体的に個々の場面で起こる年齢差別を見ていきます。

 

就職の年齢制限

就職するときに、まず履歴書で年齢や生年月日を聞かれますよね。

必要な情報でなければ聞かないはずですから、年齢や生年月日は必要ということなのでしょう。

ちなみに、アメリカでは年齢差別禁止法という法律に抵触するおそれがあるため、履歴書には年齢や生年月日、顔写真も載せないことがほとんどです。

顔写真は、見た目が老けているからそれを年齢と同じように差別することを禁止するということですね。

それに比べると、日本はまだ年齢や顔による採用がまかり通っていますから、由々しき事態なのかなと思います。

 

なぜ新卒に年齢制限が

就職活動をしていると雑草のように目にする「新卒」という言葉。

実は「新規卒業者」の略称みたいです。初めて知りました!

私が目にする企業の採用情報のほとんどは、この新卒採用を「大学卒業見込み」や、「専門学校卒業見込み」としています。

これは、学歴によるフィルターですから、まだ構わないとしても、新卒採用に年齢制限が設けられている場合があります。

または、浪人や留年をしていると、履歴書の時点ではじかれる場合もあるようです。

新規卒業者であれば全員新卒のはずですが、年齢を理由に不採用ということもあり得ます。

しかし、下のものを含む6つの例外に関しては年齢制限を設けてもいいことになっています。

長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

こんな例外があるなら、これを理由になんでも年齢制限をしてもいいような気がしますが、新卒は3年間で3割が離職するという状況で、これはいかがなものかと思いますよね。

確かに、「同じ能力なら若い人を採用」というのはわかります。若い人の方が伸びしろがあるかもしれませんし、経験値が少ないので飲み込みがはやいかもしれません。

ですが、それらは全て推測でしかないということを知りましょう。

そうです。それが差別です。偏見です。

 

その他の例外

せっかくなので、その他の例外もみてみましょう。

  • 高年齢者の雇用の促進を目的として、特定の年齢以上の高年齢者(60歳以上の者に限る。)である労働者の募集及び採用を行うとき、又は特定の年齢の範囲に属する労働者の雇用を促進するため、当該特定の年齢の範囲に属する労働者の募集及び採用を行うとき(当該特定の年齢の範囲に属する労働者の雇用の促進に係る国の施策を活用しようとする場合に限る。)。

これはいわゆる逆差別というやつですね。アファーマティブアクションとも言います。現状年齢による差別が行われていることを考えると、このように逆に促進するというのも選択肢としてありかなと思います。

 

問題は次です。こちらの例外をご覧ください。

芸術又は芸能の分野における表現の真実性等を確保するために特定の年齢の範囲に属する労働者の募集及び採用を行うとき。

「真実性等」という謎ワード現る。

たとえば、漫画家の持ち込みは年齢ではじかれてしまうというウワサがあります。

理由は、「もういい年なんだからあきらめて普通の職に就きなさい」

こんなこと言われたら私は開いた口がふさがりませんよ。

「いい年」「普通の職」という理解しがたい言葉が出てきた時点で、信用できません。

それに加えて「真実性等」なんて言われてしまったら、たまったものではありません。

誰ですかこんな意味不明な言葉を考えたのは!そしてそれが年齢差別をしていい理由になるなんて。嗚呼無常。

大丈夫です。年齢を気にすることはありません。少なくとも私は気にしていません。

 

長くなってきましたので、次の例にうつります。

 

お年寄りに対する年齢差別

あなたは「お年寄り」という言葉から何を連想しますか?

  • 白髪
  • しわ
  • 猫背
  • にこやか
  • 杖をついてる

など、色々挙げられると思います。しかし、そのほとんどが外見的特徴だということに気が付きませんか?

なのに、巷では年齢による高齢者差別も多く行われています。

これは難しい問題です。

なぜかというと、高齢者自身が自分を差別している場合があるからです。

こちらの記事でもお話しましたが、年齢は気にする必要はありません。

しかし、自分を縛り付けてしまうのも事実。

「常識」という名の「無意識な洗脳」は、自分すら差別の対象にしてしまうのです。

 

いつからお年寄りなんだ!

そもそも、お年寄りの基準って何なんだって話ですよね。

高齢者の基準もあいまいです。

国連では60歳以上、WHOでは65歳以上ですし、前期高齢者、後期高齢者なんて言葉もあります。

しかし、それらに共通しているのは、「年齢」がものさしになっているという点です。

これは不思議です。労働場面でも当てはまることですが、定年退職というのもよくよく考えてみれば意味不明ですよね。

能力の衰えによる退職ならわかりますけど、一律で年齢によって退職させるなんて。元気な人もそうでない人もいるでしょうに。

余談ですが、元気な人は再雇用という形で再び低賃金で働くこともあるそうです。低賃金で。違法ですこれは。仕事が同じであれば同一賃金は守らなければいけません。

 

教育場面での年齢差別

さて、労働、高齢ときて、お次は教育です。これで全ての年代に関係ある話に説得力が増します。

教育というと、まず思いつくのが部活動。

最近の子がどうか知りませんが、私の小中の部活では割と上下関係がありましたね。

「たかが1年先に生まれたぐらいで偉そうに」と思っていた時期がありました。

3月生まれの先輩と4月生まれの後輩だったら1か月しか違わないじゃないですか。これはちょっと疑問でした。

1年生は球拾い、洗濯などの雑用みたいな。

これは年齢差別と言ってもいいのではないでしょうか。

私は雑用をするためにバスケ部に入ったわけではありません。あなたも他の運動部にせよ、そうだったと思います。

バスケの実力で区別されるならまだわかります。しかし、年齢というのは、考え方が古いのではないのでしょうか。

これらを全て否定するわけではありませんが、最近の相撲の問題もありましたし、がっちりした上下関係というのは、年齢も実力もなくなっていってほしいものです。

 

飛び級、落第がないのはなぜ

当たり前すぎて忘れているかもしれませんが、義務教育では、完全な年齢です。これを差別というくくりに入れていいのかわかりませんが。

成績がどれだけ高くても飛び級はありませんし、逆に悪くても落第することはありません。「私の学校はあった!」というのがあればコメントお願いします!

「成績悪いと卒業できないよ」なんて先生はおどすかもしれませんが、全くそのようなことはありません。

また、成績が優秀でも、飛び級することはできませんから、学習塾に通っていた友達も、成績が良くない人と同じクラスで学んでいました。

もちろん、それはそれでメリットはあります。

ですが、生涯学習や学びなおしが推奨されている現代で、同い年とずっと一緒にいるというのはむしろデメリットになると思っています。

そう考えると、年齢だけを理由に進級するのはむしろ差別を言わざるを得ません。

 

まとめ

ここまで、労働場面での差別、高齢者の差別などを見てきました。

ことさら貶めるつもりはありませんが、日本という国がいかに年齢差別を平然としているのかがおわかりいただけたかと思います。

差別をなくすことが難しいのは、それが差別だと気が付いていないからです。

声を上げるだけが重要だとは思いませんが、ひとりひとりが考えて、誰かと話し合うのと同じくらい大切だと思います。

ここまで声を上げておいて何ですが、私は「差別」という言葉が嫌いです。もっと呼びやすい言い方があればいいのになと思います。

<日本に蔓延する年齢差別という病なんてタイトルつけたくせに>

 

日々の生活によりよいを

ノリ

 

 

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