こんにちは!ノリです。
今回は、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」について考えていきます。
この言葉は、一般に「一つがだめでも、たくさん色々やってるうちに成功するものもあるよ」という意味として理解されています。
就職活動でも、恋愛でも、「当たって砕けろ!」みたいな気持ちで臨む人も多いかもしれません。
しかし、よくよく考えてみれば、「下手な鉄砲」だから数を撃たなければ(何度も挑戦しなければ)いけないのです。
何かを成し遂げる時に失敗はとても大切なものですが、その失敗から何も学べなければいつまでも同じミスを繰り返し、試行回数だけが増えることになります。
そうすると、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」というのはあんまり良くないことなんじゃないかってふと思いはじめました。
今回はその話を詳しくしていきます。
「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」
問題は量なのか?
よく、成功とか何かの目標を達成する際に聞くことば「質」と「量」。
どちらも大切なのはわかりきったことですが、この「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」というのは「量」に重きが置かれていることが明確です。
なぜかというと、下手な鉄砲から上手な鉄砲になる気がなさそうだからです。「下手でも数次第でまぐれ当たりするよ」なんて言われてもなぐさめにもなりませんよね。
ただただ量を増やせば、できるかもねという単純でわかりやすい話ではありますが、そもそもそんな数を撃つ場面はありません。
何の考えもなしに運任せに行動するから下手な鉄砲なのです。
ですから、問題はとにかく量を増やすことにあると言えそうです。
下手だから数をこなすしかないという反論
ですが、下手だからこそ余計に数をこなすしかないという反論はあると思います。
それもそうで、撃たないのであれば鉄砲に上手いも下手もありません。
質の前に、量を増やさなければいけないという話は納得しやすいですよね。
「就職できないから数多くエントリーしてるんだ!」という人や「恋愛をしたいからたくさんの人に好意を伝えてるんだ!」という人もいそうです。
これは、決して間違ってはいません。
ですが、その先に注意が必要です。
数撃ちゃ当たるでうれしいのか
むしろ厄介なのはこの部分で、これのせいで先ほど納得した部分ももう一度反論することができてしまいます。
それは、「数撃ちゃ当たる」という考え方です。
確かに、いいたいことはわかります。
世に偉人と称えられている人たちは誰でも数え切れないくらいの失敗をしてきました。
だから数が必要だというのも理解はできます。
しかし、問題はこの言葉の意味で、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」にはまぐれのニュアンスが含まれているのです。
まぐれでできたことなんてせっかく数をこなしたのにもったいないとしか言いようがありません。
いや、確かに偶然から生まれた科学技術や作品があるのも事実ですが、その人たちもテキトーにやっていたわけではないと思います。
目の前が暗闇でもしっかり狙いを定めていたに違いありません。
となると、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」は、やっぱり「量」に重きが置かれているので、狙いも定めずテキトーに撃つという意味でとらえられてしまいます。
そんなので成功して嬉しいのでしょうか。それは、たとえるなら4択の問題で1を選び続けて、まぐれで当たったのを喜んでいるようなものです。
無回答よりはましですが、それで喜ぶとなると違う話でしょう。仮にそれで全て正解したとしても、実力でないなら仕方ありません。
「運も実力のうち」という言葉がありますが、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉もあります。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、私は後者を選びます。
なぜ危険なのか
下手なまま成長しない
数ばかりに目がいってしまってもだめですし、撃つことに集中してもだめです。
大事なのは「どうしたら良くなるか」を考えることです。
下手な鉄砲と言われたら腹が立ちますよね。しかし、下手なまま成長しないなら、そういわれても仕方ありません。
この場合の成長というのは実際に成長するのももちろんですが、成長しようという気があって行動しているかというのも大事です。
私は効率という言葉があまり好きではありませんが、手当たり次第に撃ちまくるのは少しバランスがわるいかなという気がします。
いずれにせよ、この言葉を言い訳に成長する気がなくなってしまっては問題でしょう。
へこむ
成功したらまぐれ、失敗したら下手だからという結論では、誰だって落ち込みます。
失敗を繰り返すことで人は強くも弱くもなります。
「どうしたら成功できるんだろう」と考えて行動できる人もいれば、「自分はだめなんだ」と落ち込む人もいます。
まず、挑戦し続けるというのもそれ自体で体力が必要ですし、その上あてもなくさまよい続けたらつかれて、へこんでしまいます。
もう、数を撃てばという考えはやめにしましょう。数があるなら今度は質を高めましょう。
まとめ
似たような言葉として、「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、これは別物だと私は思っています。
だって、「好き」ということはテキトーではないということですから。
日々の生活によりよいを
ノリ
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