「大学は何をするところなのか?」が不毛な理由

学生にオススメ

こんにちは!ノリ(@halo_transcend)です。

今回のお話は、「大学は何をするところなのか?」についてです。

と思っていました。

というのも、この問い自体があまり意味を持たないような気がしてきたのです。

なぜかというと、大学が「色んな人が(と)色んなことをする場」だからです。

もちろん、学ぶということが大前提にあるとして、です。

しかし、 部活やサークル、趣味、バイトやボランティア、就職活動など、大学在学中にやりたいことは他にもあると思います。

私も、去年は「何言ってるの。大学は勉強するところです!」って思っていましたが、どうやら全員がそれに賛成するわけではないということに気づきました。

言ってしまえば、人それぞれです。大学へ行く意味は自分で決めればいいですし、他の人と理由が違っても全く構わないと思っています。

私の思いとしては、あなたが大学に「行かなければいけない」ではなくて大学に「行きたい」と思うことを望みますが……。

正直これで記事の内容の8割は終わっていますが、読み足りない人のために少し補足していきます。

 

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大学で何をするのか

そもそも大学?

「大学で何をするのか」という問いは大学に在籍するというのが前提ですよね。

それではそもそもなぜ大学なのでしょう?大学で何をするのかの前に大学が何なのかという方がわかりやすいかもしれません。

大学は、学生の集まりが組合を作ったことからはじまりました。

その話についてはこちらの記事でお話した通りです。

[link url=”https://noritlas.com/post-677/”]

大学では研究機関として学問が深められていました。

大学が勉強をするところなのは、今の日本の学費事情を考えても当然のことだと思います。

 

大学でしか学べないこと

大学でしか学べないことは、もちろん「ある」と答えるしかありません。

もちろんインターネットによって様々な論文などの情報を手に入れることができるようになりましたが、実際に研究をデザインしたり、調査をするとなると、大学でしかできません。

どれも「それっぽい」ことならできます。研究っぽいことや調査っぽいことなら大学でなくてもできます。

むしろ、大学に在籍しているのにも関わらず「それっぽい」に落ち着いている人がいます。

「そんな人は大学に行く意味ない!」と真面目な人は思うかもしれません。

私もそう思っていました。しかし、どうでしょう。彼らもきちんと学費を払っています。ということは、彼らがもし大学にいなければ自分の払う学費が増えてもおかしくないとは思いませんか?

大学は開かれていて、自由に過ごす場であるのに、「大学はこういうところだ!」と決めつけるのは、お金を払って自由を手に入れている人に対して無用な邪魔をすることになります。もちろん大きな迷惑が自分に降りかかっているのなら別ですが。

 

大学でしかできないこと

他には、よく大学でしかできないこととして、「遊ぶこと」や「部活などに打ち込む」ことを挙げる人がいますが、これは別に大学でくてもできることです。

確かに大学生のみの部活は大学でしかできないかもしれませんが、逆に大学生のみの部活でなければいけない理由を考えてみましょう。

ひょっとすると、社会人サークルで十分かもしれません。遊ぶことだって、自分が一歩を踏み出しさえすれば大学生である必要はありません。

例え引きこもりだったとしても、大学生の引きこもりもいますから、あまり関係ないです。

では、他に大学でしかできないことはあるでしょうか。

例えば、「留学」です。

これは、場合によっては日本の大学の学費で海外の大学に在籍できたり、海外で様々なサポートを受けつつ語学や文化を学んだりということができます。

ですが、全員が留学をするわけではありませんし、遊ぶために行くなら別に大学に通うことが必須条件ではありませんから、大丈夫でしょう。

あとは、大学生料金や、学割も大学生でないといけないことがあります。フリーターの場合と違って、料金が安くなったり、お得になることが多いです。学費と比較すると微々たるものですが。

何が言いたいかというと、実はそこまで大学でしかできないことって多くないってことなんです。

では、一体大学は何のためにあるのでしょう。

答えは、この「ある」に隠れています。

 

大学は「ある」大学生は「である」

大学生であるということ

大学に通うのは、基本的には将来研究者になりたいと思っているか、自分の興味のある学問を深く知りたいと思っているからです。

それ以外のことはおおよそ大学以外でもできるというところがこれまでお話してきた内容です。

しかし、話はそこでおしまいではありません。

大学で何をするかというより、大学生「である」ことの方がメリットが大きいのかもしれません。

なぜなら、大学生であれば、社会人未経験ですから、失敗しても許され、何度でも挑戦でき、その地位にあぐらをかきながらまったり過ごすこともできるからです。

これは、大学へ通うメリットではなく、大学生であることのメリットです。

例として、最近は少し様変わりしてきたものの、現在でも総合職採用は大卒を対象にしたものが多くを占めています。

大学生であれば、社会の理不尽さを味わうまでの準備期間にできるという考え方があります。

高卒よりも年齢が高い分、要求される水準も高くなっていますが、大学生は就職活動をするまでに自分のことをよく知ることができます。

また、大学生であれば、たくさん遊んでも許されるような気がします。

例えば、遊んでばかりのフリーターと、遊んでばかりのフリーランスと、遊んでばかりの大学生では、印象が違うかもしれません。

 

遊ぶ大学生は何が問題なのか

ですが、上記の中で断トツで深刻なのは「遊んでばかりの大学生」です。

なぜなら、学費というマイナスを背負っているにも関わらず、大学でなくてもできることをしているからです。

遊びたいなら遊べるように働き方を考えれば良いのではないのでしょうか。確かに肉体的には全盛期ですから、たくさん遊びたい気持ちもわかりますが、オススメはしないです。

それは、外で見かける元気がない顔をしている社会人を見れば明らかです。彼らは「大学でもっと遊んでおけば良かった」などと訳のわからない過去にすがりますが、「これからもっと遊べる環境を作ろう」とどうして考えないのか不思議です。

さらに、「大学でもっと遊んでおけ」と他人にまで勧める人がいますが、それはそうしなかった自分への後悔は、そうしてしまった後悔を隠したいかのどちらかですので、あまり耳を傾けず、自分でよくよく考えた方がいいです。大体、そんなことを言う人が自分で学費を賄っているはずがありません。もし自分で賄っていてそれなら相当おめでたい人だと思います。

というのは置いておいて。

学費という無視できない要素がある以上、遊ぶ大学生は、学ぶ大学生よりリスクが高いです。

何のリスクかというと、「将来得る自分で進んでいく力」に幅があるということです。

 

他人はアテにならない。本当に。

大学に行くと、なんとなく友人を作らなきゃと思ってしまったり、どこかに所属しなきゃと思ったりすることがあります。

しかし、基本的に他人というのはアテにはなりません。

遊んでいても成績の良い友人、「一緒にサボろうぜ」と言う友人、「就職活動楽だったよ」と言う先輩、これらは自分が参考にするという点ではほとんど役に立ちません。

あなたはあなたです。

他人と同じ行動をする必要は全くありません。

他人と同じ人生を歩む必要もありません。

他人と同じような意見を持たなくても大丈夫です。

違いを認める場、それは大学のもう一つの機能でもあります。

古来から、研究のために様々な地域の人が大学に集まってきました。

当然文化も意見も、行動も人生も何もかも違うわけです。

そんな中、「学びたい」という気持ちを軸に、お互いに教えあいます。

それは、他人をアテにしているのではなく、信頼しているのです。

あなたは大学に行く理由は何ですか?

「なんとなく他の人が行っているから」という理由であれば、大学在学中にその考えが変わると良いと思います。

少なくとも、この記事を読んでいるあなたにはそうであってほしいと、そう思います。

 

まとめ

上手にまとまっていないかもしれませんが、大学は学問を学ぶことが前提として、何でもありです。

それが、「大学は何をするところなのか」という問いが不毛な理由です。

むしろ大半の人にとって興味があるのは大学生「である」ことです。

大学生であれば他で得られない様々なメリットや自由があります。

ただし、それは学費を払って無理やり手にした自由だということを覚えておきましょう。

親の、将来の自分の自由を奪っていると気付くのに遅すぎるということはありません。

悔いのないよう、大学生活を楽しみつつ、考えたり休んだりすることも忘れないでくださいね!

 

日々の生活によりよいを

ノリ

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